NASAは,ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた,かじき座30星雲(30 Doradus Nebula)で衝突の初期段階にあるとみられる2つの星団の画像を公開した。
地球から17万光年離れたかじき座30星雲の中心部にある星団は1つと考えられていたが、実際には2つの星団であることが分かった。2つの星団の古さには約100万年の差があるという。
かじき座30星雲は2500万年もの間,活発に新しい星を生み出してきた。いつまで星形成活動が続くのかは不明である。小さな星団が衝突して大きな星団になることが分かったことで,既知の大規模星団の起源の解明につながる可能性もある。
画像の中で青色は高温の巨星が発する光,緑色は酸素の光,赤色は水素の蛍光を表している。この画像はハッブル宇宙望遠鏡に搭載された「広視野カメラ3(Wide
Field Camera 3)」で2009年10月20〜27日にかけて撮影された。 |
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